学生・研修医の皆様へ
私たちのホームページにお立ち寄り頂きありがとうございます。みなさんは神経内科というと難しい、とっつきにくい、専門的すぎる、マニアな集団というイメージをお持ちではないでしょうか。確かにその通りかもしれませんが、今神経内科医は大きく変貌を遂げる時期であると考えます。神経内科医の役割として、①めまい、しびれ、頭痛等のCommon Neurologyに対して専門性を持って診療すること、②意識障害、脳卒中、髄膜脳炎等の神経救急で中心的役割を担えること、③神経難病(パーキンソン病、多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症等)の診断から終末期医療に至るまで全人的医療ができることが求められています。私達はこの3つのコアができるオールマイティーな神経内科医の育成を目指しております。当科の重要なテーマは「近未来医療の宝」である若手医師を、将来の神経学・神経内科診療を担う「常に学ぶ姿勢のある誠実で温かみのある医師」へと育てることです。
神経内科学は脳血管障害、神経変性疾患、神経免疫疾患、末梢神経障害、筋疾患などを対象とし、その学問は多岐に渡ります。入院治療では急性期脳卒中診療、神経難病診療を二本立てで診療を展開しております。山梨県内の関連病院から診断に難しい疾患も数多く紹介頂いております。研修の中では個々の症例についてより深く考える習慣を身につけられるよう、随時症例検討会に参加発表し、学会発表、英語論文へ投稿するよう指導いたします。
私は当教室の教授を務めていると同時に、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の創発的研究支援事業の研究代表者で、国内神経内科医としては数少ない一人です。現在基礎研究を立ち上げておりますが、将来的には脳梗塞後遺症を改善する治療薬開発、社会実装を目指しております。興味のある方がいればいつでもご連絡ください。(uenoy@yamanashi.ac.jp)
是非私たちと一緒に、山梨県の神経内科診療を切り開き、Neuroscienceの世界で未来を創造しましょう!
ご見学・初期研修について
ご見学は随時受け付けております。
見学ご希望、及び初期研修についてのお問合せは、下記臨床教育支援室までご連絡ください。
問合せ先:
山梨大学医学域総務課 臨床教育支援室
Tel:055-273-1111(代) (内線2017)
e-mail:kennbo@yamanashi.ac.jp
後期研修医募集について
神経内科に少しでもご興味がおありでしたら、いつでもご説明させていただきます。 また、随時説明会や講演会のご案内も送らせていただきます。 是非、お気軽にお問合せください。
問合せ先:
山梨大学医学部内科学講座神経内科学教室
Tel:055-273-1111(代) (内線3421)
Fax:055-273-9896
e-mail:thata@yamanashi.ac.jp
後期研修医の業務をご紹介
研修スケジュールの一例
後期研修1年目:山梨大学医学部附属病院神経内科
後期研修2年目:市立甲府病院
後期研修3年目:山梨大学医学部附属病院神経内科
後期研修医1年目医師(山梨大学医学部附属病院勤務)
一週間のスケジュール
午前中は病棟回診、午後からは神経伝導速度検査や筋電図検査といった専門的な検査を行います。脳卒中等の救急疾患は、上級医と共に診察から検査、治療方針までを組み立てます。水曜日には全体カンファレンス、教授回診があります。入院患者に関する神経診察と共に、検査所見の解釈、治療方針のディスカッションを教室員全員で意見を出し合い、患者さんにベストな医療を提供出来るよう努めております。水曜日には経食道心エコー検査、木曜日には隔週でブレインハートチームカンファレンスを行い脳外科、循環器内科と脳卒中患者の治療方針について議論しています。
一日のスケジュールの一例
- 8:30
病棟回診
- 9:00
初診外来
- 12:30
昼休憩
- 14:00
生理機能検査
- 15:00
病棟業務
- 16:30
病棟回診
- 18:00
自主学習・文献検索、帰宅
神経内科は本当に範囲が広く、病態・疾患に関する学習はもちろんですが、下記に示す様々な手技を取得できます。輸液管理、栄養管理、抗生剤の選択といった内科的な診療は勿論のこと、気管内挿管や人工呼吸管理といった集中管理もできます。患者や家族とのかかわり方、多職種との連携、各種医療支援制度の活用や長期的なマネージメントなど、勉強することが沢山ありますが、とてもやりがいを感じています。山梨県にとって神経内科医は今まさに求められています。多忙な毎日ですが、先輩方と勉強しつつ、有意義な毎日を送っています。
(研修医W)